日本人は一般に西洋に比べると甲高幅広の足を持つといいます。日本人向きシューズ銘柄が限られるのは、サイクルスポーツの本場がそちらである以上仕方がないかなと思っています。
さて、一般的日本人の足型を持つ自分はシューズを更新するにあたって、熱成形でフィットさせることを試みます。回数制限なく何度でも熱成形可能というBont。その価格、手間、使用感など。
目次
【値段】
Wiggleで一目ぼれ購入16000円くらい。下は公式で$179とのこと。執筆現在のドル円レートは110円前後なので正札2万円のものを2割引きで入手した感じです。正札だとまた違った感想になるかもしれません。
http://shop.bontcycling.com/epages/BontCycling.sf/en_GB/?ObjectPath=/Shops/BontCycling/Products/RRPLC-36
【サイズ】
足スペック:足長27cm弱、甲高幅広3Eくらい、ギリシャ型。右小指の付け根にでっぱり(内反小趾)あり。
本国サイズチェックでは一応44サイズ。よって44サイズを入手。ただ測り方によってはキャパオーバー。
http://www.bontcycling.com/items/support/size.html
【熱成形前の使用感】
熱成型前に届いたままの状態で履いてみる。前側足指の先は余裕あるものの、土踏まず付近がかなり絞られており「こりゃ短距離しか無理かな……」くらいの痛みです。
ソールは柔らかいくらい(Specializedにはソールの硬さに stiffness index という値が振ってあるのですが手持ちS-Worksが12.0。そっちのほうがガチガチなので比較すると9くらい?グレード的にもそんなものかと)。
【熱成形作業】
以下の工程で2、3週間程度作業とならしが必要でした。
①イルクオーレさんで土踏まず付近を中心に大まか成形。(持込5000円)。
この価格は何回でもお付き合いします、という恐るべきサービス。レンジで温め、クリートつけなおしてローラー上でアタリ確認、を繰り返す手間作業。翌週と2回やっていただきました。
②自宅にて違和感ある部分はローラー→ドライヤーで局所的に3分前後温めてドライバーの尻で押すの繰り返し
【熱成形後の使用感】
S-Worksシューズを上回るフィット感。
締めこみきったとき足の肉が逃げず、パワーが伝わりやすい感じがします、パワーメータ的にも良い数値がでます。
連続乗車時間は今のところ最長4時間で、そのころになると少しソールからはみ出るような感覚があるため、インソールをBont純正からSpecialized のフットベッド(中サポート)にかえてさらにテスト中。
(※2018年3月追記、結局インソールは純正にもどし2か月熱成型を繰り返したうえで当たる部分にジェルクッションをテープで貼り付け。最長15時間問題なく走行できるようになりました。締めこみはほどほど)
【ロードシューズ歴】
①シマノSH-R086:日本メーカだけあって足に優しかったですが柔らかすぎてクリート付近がだんだん痛くなるので使わなくなりました。
②SIDIGenius5(だったはず):高いし重いしアッパーがエナメルで伸びないしで100kmくらい走っているともう内反小趾が地獄のように悪化。二度と使わない…
③S-Works2011:43.5サイズを5年くらい愛用。インソールとあわせるとほとんど完璧なシューズ。軽いし補修品も長いことある。トップレベルを使うほうが結果として安いの典型。
参考サイト
諸々みたあとに参考になったサイト。体感的真実とだいたい一致してました。
> 「BONTのコールセンターの回答は 靴を70度のオーブンに入れて20分間温めたら 冷めるまで履いていて下さい だ」 > 「l___l ⇒ \___/ こうなっちゃうと 踏み込んだときに肉がこぼれる!」
https://sites.google.com/site/potapotapotterist/page5