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ブルべについて
ブルべとは自転車のロングライドイベントで、日本ではオダックスジャパンという組織が主催しています。
Brevet(ブルベ)はフランス語で“認定”の意味です。規定の距離を規定時間内に走るなどの基準をクリアすると認定されるもので、ランドネをスポーツとして楽しむブルベはフランスを中心に広く根付いています。
オダックスジャパン ウェブサイトより
規定の距離は200km,300km,400km,600kmとあり、全部1年のうちにそれらぜんぶ走った人はSR(シュペールランドヌール)と呼ばれます。
同僚がSRだらけという職場に過去勤めていたことがあり、自分も一度挑戦してみたくて、申し込みました。備忘を兼ねて、その参加記を書きます。
今回参加したのは、宇都宮から那珂湊まで走り戻ってくる、平坦基調の200km。制限時間は13時間30分です。土曜日開催なので、東京で前日仕事となります。自分には自走参加は無理と判断し、前泊して臨むことにしました。
準備
機材
- バイク
- 2013 ScottCR1Comp
- Garmin edge800
- 前輪 Dura-ace WH-7850-C24-TL…だったと思うんですが + Fusion3TL
- 後輪 PowerTap + GP4000S
- ペダル Time iClic初代
- フロントライト 2灯
- Cateye Volt800(吊下)
- Cateye Volt300(手元)
- Knog Blinder1(手元)
- リアライト
- Knog Blinder1
- Knog FROG STROBE
- Lazer Z1ヘルメット用LEDテールライト
- トップチューブバック Pochitto(サイクルベースあさひ)http://blog.cb-asahi.jp/cat8/2011/04/post-135.html
- Voltのバッテリー☓2(うち1個はedge800への給電用 1日持った。)
- 給電用USB miniケーブル
- スポーツようかん 2本(持っててよかった)
- コマ図
- 500mlボトル(ツールド草津のおまけ)
- Vittoria ツールボトル
- チューブ、タイヤレバー、パッチ、タイヤブート、ボタン電池、スポークレンチ、作業手袋、ガムテープ、タイラップ、爪切りなど
- 重すぎたのか100kmくらいでボトルケージのねじが緩んでしまった。
- ブリジストンフレームポンプhttps://www.amazon.co.jp/dp/B007MHDN6M
- サドルバック オルトリーブL
- 輪行袋
- チェーンカッター、コネクティングピン、ディレイラーハンガー(おまもり)、シフトケーブル(おまもり)
- 下着と靴下の着替え(必要なかった)
- 歯ブラシ(400とかだと歯磨きで眠気飛ばしてる先輩がいたので試しにもってきてみたが、200kmだと使わない)
- バックポケット
- ライドポーチ
- 携帯工具
- ワイヤー鍵
- 常備薬(芍薬甘草湯、葛根湯、ストッパ)
- ティッシュペーパー
- エマージェンシーシート
- ボールペン
- 携帯食(梅丹CC,梅丹2run,CCDクリアレモン×2、ミニクリームパン×4)CCDは1本飲んだが梅丹には手を付けず。結局各PCでパンだのカロリー買ってしまうので絞って大丈夫
- スマホ
- モバイルバッテリー
- ライドポーチ
服装
- ジャージ Rapha Winter Jersey
- ウィンドブレーカー/レインウェア Rapha Rain jacket
- 反射ベスト Nathanストリーク
- ビブタイツ Assos LL.607 S5 FI Mille ウィンドブレーク素材なし二重フリースなそれなり防寒タイツ
- グローブ OGK KABUTO ウィンターグローブ+化粧パフ
- 肌着 BeBIKE メリノアンダー + OUTWETのノースリーブ
- 靴下 Wrightsock MERINO COOLMESHⅡ
- ヘルメット Lazer Z1 ヘルメットライトがとてもスマートに装着できるのがお気に入り
- 靴 Bont Riot+
走行
受付
朝5時半。日も出ていないうちに移動開始、手元ライトのVolt300を付けてきてよかったです。200kmブルべはルール的には前照灯1灯でいいし夜間走行もほとんどないので主力ライト2本もいるか?という疑問はあったのですが、吊り下げ装備にしたVolt800は裏面にあるスイッチを探る形になり、ロンググローブだと急には付けられない。
6時すぎに受付。7時発走組になりました。受付がぎりぎりになった人たちは7時半出走です。
ここでブルべカードを書くのでボールペンが必要になります。
ブリーフィング、車検を受け、時刻になったら三々五々発走。
出走
森林公園をダウンヒルして一般道へ。ここでさっそくボトルが凍って水を飲めない時間帯が発生。内容量確認優先でぺらぺらのプラボトルだったが裏目にでました。保温機能つきボトルのほうが凍りにくいと思われます。ちょっとずつボトル先端の氷は砕きながら、そのまま30kmほどはトップグループに乗車させてもらい、100kmくらいまでは後ろから車列に乗せてもらい、つぎぎれ……をくりかえしていきます。申し訳ない限り…
ブルべではPCと呼ばれる指定場所が複数あり(大抵コンビニ)、そこで買い物をしたレシートに記載の時間、およびゴールがそれぞれの地点での規定時間内であることが、認定の条件になります。
今回は74.9km地点茨城瓜連にPC1。106.3km地点ひたちなかにPC2、143.7km地点笠間近森にPC3が設定されています。
PC1,2
10時半、ツインリンクもてぎを横目に最初のPC1をそそくさと過ぎ、阿字ヶ浦で海をみて感動し主催者が遊び心で入れたであろう急坂を楽しみ…ひどい向かい風の中を踏んで那珂湊PC2で12時半。
このあたりからだんだん食欲が低下しているのを感じ、CCDなど液体カロリーを少し意識して摂取。足も萎えていまいち踏めません。
PC3
水戸では最初の道中でご一緒した方と一緒に走行、ご地元だったそうで半分以上引いていただく。偕楽園のなかを自転車で抜けるルートは自分だったらミスコースしてたかもしれない…ありがとうございました松井さん。
また途中のコンビニで別れて、30分ほどの単独走ののち、14時45分PC3。
いよいよゴールまでを残すのみです。認定制限時間からみると2時間程度は余裕があるペースでしたが、奥様と帰る時間も約束してますし、日が落ちるまでにできるだけ進んでおきたいのが人情です。
ゴール
宇都宮が近づくにつれ3週前くらいに入れたGPSコースと前週印刷したコマ図が食い違いはじめ(ブリーフィングでコース変更したっていってたなあ……早くにGPSコース入れすぎるとこういう罠もあるのか)時間ロスしながら日暮れが近づきます。
ライトをつけたがしばらくして後ろから来たランドヌールに「リアの灯火きれてますよ」と指摘受ける。Knog Blinder1です。1時間ちょっとで切れてしまったのですが、これは自分のスペック把握が足りなかったと反省。Knog Blinder1は「2時間(点灯)、11時間(エコフラッシュ)」なので別に不調等ではなくスペック通りです。もう1個用意していたFrogをオンにして走り直しましたが、主力リアライトはもっと持続時間の長いものをいずれ買い直さないといけません。
なんとか宇都宮森林公園にたどり着き、まだ18時台。認定は心配ないものの真っ暗ななかのヒルクライムとなります。
よじ登り終えて、11時間41分で認定となりました。
足もろくに回りませんが、家に輪行で帰るべく13km、宇都宮駅まで真っ暗な中ダウンヒルを含むライドをこなし、輪行。なんとか日付が変わる前には帰宅できました。
腰の筋肉痛と、右手先の軽いしびれ以外の、故障レベルのダメージはなく、苦しいなりに楽しめたなあという感想です。じっさい、後日記録をみるとDNFはおひとりだけだったので、実際難易度は低めのブルべだったといえましょう(その方もご事情あったのでしょう)。
夢のような時間でしたが、さっさと回復して明日は子供の面倒を見る日です。奥様といろいろなものに感謝しながら就寝。ありがとうございました。
まとめ
- よかった
- 参加する勇気
- 奥様の協力
- 人の情け
- ボールペンと爪切り
- 荷物預け
- スマホSUICAで時短
- 要改善
- 2,3日前にぜったいに公式情報でルート最終確認。
- 増し締め
- ボトル凍結対策
- 余計な荷物(食料、着替え、歯ブラシ等。後でコンビニで買えるもの)
- リアライト
次回は追加必要そうなもの
単三アダプタつけた単四エネループ予備 4本
防水ソックス
防水グローブ
(天気予報により)レインパンツ
リップクリーム
予備チューブ2本目サランラップ包
防虫剤
ポイズンリムーバー